北村優一のブログ
オリジナルスネアドラムを製作しました。
ずっと興味があり、いつか…と思っていたドラム作り。
少しづつ少しづつ進めていたのですが、ここぞとばかりに手をかけております。
Birch 8ply のシェル
ベアリングエッジは、内側/外側ともに45度で切削
(エッジ上の白い点に見える部分。シェルに空いた繋ぎ目にあたる部分で、穴をパテで埋めました。)
スペックは…
14×4 8テンション
ラグはチューブラグにしようと思います。
イメージするサウンドに結びつける様に仕様を考えるのもとても楽しい時間です。
ラグの穴、ストレイナー、バットの位置をマーキング
ラグの穴を開けていきます。
少しのズレが後々大きな支障になってしまいます。
慎重に…
仮組み
作製する過程において、スネアドラムに対しての構造的理解も学び深めたいと考え今回の作製では色々な試行錯誤をしました。
こうしたらどうなるんだろう…みたいな部分をあれこれと。
既に販売されている完成されたドラムではなかなか体感する事ができないので、ここぞばかりに!
貴重な実感、体感、、ドキドキ…
まずはスネアベッドの試行錯誤。
スネアベッドの無い状態のサウンド、スネアベッドを切った状態のサウンド、、
これは個人的にとても体感してみたかったテーマ。
カットする前のスネアベッド
ヘッド、スナッピーを装備するとこんな感じです。
スネアベッドをカットする前の映像を撮りました。
iPhoneで撮ったままの画と音です。
スネアベッドなしのスネアドラム初めて触れたのですが、とにかくスナッピーが食いついてこないのでパラパラ鳴っています。スナッピーまでが乖離して遠い、、反応しない。。バシッと喰ってこない…
なんとか喰ってくる状態にもっていくには、動画の様な低めのテンションになりました。
スネアサイドも結構テンションを緩めてさげております。
弱音のタッチではより喰いつきが良くないのがわかります。
それと、ヘッドを張っていっても太い体積感を感じる響きがありました。
スネアベッドがなくエッジが水平の状態をしている為、スネアサイドのヘッドが綺麗に振幅して低音がより発生しているのでしょうかね。太い!
スナッピーの喰いつきだけでなくこうした響き方も含めて、形状のディティールが与える影響がよりみえた気がします。
この後スネアベッドを少しづつ加工し、その辺の音も撮りためているのでまた記事を書いてみようかと思います。
最後に。
培われた技術や知識そして貴重なご経験、、、加工技術だけに留まらず本当にたくさんの事を惜しみなく教えてくださったriddimの伊藤さんに、改めて深く感謝いたします。