ドラムチューニングについて その5

北村優一のブログ

今回はカスタマイズについて。
スネアストレイナーのついていない状態だったLeedyのスネアドラムのシェル。
ストレイナーを取り付けてスネアとして使える様にカスタムしました。

Leedy
Broadway Dual
1935 (推測…)
15×6.5

ストレイナーがついていない状態だったため残っていた穴の位置関係から推測して恐らくこのモデルと思われます。

当時のカタログ(引用 drumarchive.com

製品名にある”Dual”
outsideとinsideに計2つ!
まさにこういったスネアワイヤーが2つ装備されていたんですね〜
より繊細にそしてパワフルにスネアサウンドを表現できる、当時は画期的なモデルだったのではないでしょうか。

色々調べているとメタルとマホガニーとラインナップがあったみたいです。
シェルの内側が白く塗装されていますがエッジから少し見えている部分から、恐らくソリッドマホガニーではないかと思われます。

今回は、オリジナルのストレイナーが外されている状態でしたので、ストレイナーをつける加工。
オリジナルのストレイナーは見つからず、使い勝手からもLudwigのP-85ストレイナーをつけることに。

マーキングして穴あけ。

左上の3つの穴はinsideスネアワイヤーのストレイナーが装備されていた穴かと思われます。

ラグ。
中に入っているスプリングも柔らかく、美しい。。
豊かなサウンドの大事な一部ですね〜

完成

15インチらしい、懐深いスケールある大きい鳴り方です。
14インチの頭でいると『ともすればルーズな鳴り方なのでは…」なんてイメージも湧いてきますが、全くそんな事はない事に少し驚きました。
テンションをかけても、包み込むような容量の多い豊かなサウンド。
手元の感触でおおらかな気持ちになります。

ヘッドは、フーカスのきいたアタックの厚みそして粒立ちを狙って打面にAQUARIANテクスチャーコーテッド1plyを選びました。

AQUARIANのヘッドはフィルムを止めているフープが特徴的です。
ヘッドとシェルそしてドラムのフープをより一体化する様に間をしっかりと結んでくれる印象で、コーティングやフィルムのシナリ感も少し重い質量感を感じ個人的にはREMOやEVANSに比べるとより堅固(!?)に感じています。
今回の様に粒立ちにフォーカスを効かせたい時や、柔らかく大きな音像感のキャラクターを持ったドラム、、なんかに選ぶ事が多い気がします。(絶妙なバランスが生まれる事が多いんですよね〜)

乾いたドライな響き、口径からか力強さも感じるサウンド。
90年近く大切にされ残された楽器をこうして今も使用できる事に嬉しい気持ちになります。

先のカタログに名前のあったBen Bernieの映像
このドラマーがSammy Finkさんかはわかりませんが。

Ben Bernie COMPLETE sound film 1924-1925!!!

繊細ですが、おおきな躍動感のある、バンドの呼吸を感じますね〜
目の前にすると、すごくダイナミックだったのでは…と想像します。
こういった環境から、Dualの説明にもある様により繊細でよりダイナミックな表現を可能にする楽器というのが求められていたことを感じます。

現代の標準とされるスネアのサイズは14インチですが、このモデルは15インチ。
当時はバスドラムも大きかったこともあると思いますが、
15インチというサイズ、繊細な表現を可能にしたDual機構、、この楽器が可能にしたダイナミクスレンジは面白いですね〜

なんて、想いを馳せながら…

ちょっとスネアの機構は変わってしまいますが、活躍してもらいたいなと思います!

セットアップ
AQUARIAN テクスチャーコーテッド1ply
EVANS スネアサイド300
Ludwig 14inch 12本

テンションボルト、ワッシャー、フープはそのまま変更せず、
フープは打面側はニッケルオーバーブラスフープ
ボトム側は内巻きのスティックセイバータイプブラスフープ

試奏動画

ドラムチューニングについて その4

北村優一のブログ

今回はメンテナンスの内容について少し踏み込んで書いて見ました。

今回メンテナンスしたのはこちらのRogersというアメリカのメーカーのタムです。1976年のカタログから登場しているBig Rなエンブレム。
シェルやレインフォースメントの構成などから恐らくBig Rエンブレムが出てきた初期にあたる70年の後期のものでしょうか、、推測…

汚れ、カバリングのクラックや浮きなど、、あまり状態は良くはありませんが、ぎゅっと実の詰まった太い鳴りが心地よいサウンドです。
音の立ち上がりが少しスタイリッシュな起き上がり方をする印象があります。これ以前のモデルには膨らむような温かい部分を感じていたのですが、その部分がまっすぐパンチのある強さに。エッジの形状も随分違っています。

所謂、芳醇で豊かな鳴り方のVintageらしさと、端正な音のラインを感じるモダンらしさが混ざった、ドラムサウンドとしての充実感があります。
(所感👨‍🍳)

少し試奏

僕は Rogers といえばAl jackson なイメージが真っ先に浮かぶのですが、もう一人アツいアツいBuddy Milesも!

Big R期よりも以前のモデルのRogersをセットした、1968.9年のその熱い演奏の映像を…

1つ目の映像はBuddy Guyのlive。すごい熱量の演奏…。タムがダブルヘッド仕様なのが見えます。スネアはダイナソニックでしょうか、、タイトにハイピッチ。顔、表情も熱い…カッコエぇ。
2つ目はジャケットで有名なあのシングルヘッド仕様のキット。

メンテナンス!
分解

今回、シェルの汚れはコンパウンドで磨いて汚れをとりました。
茶色くなっている部分が一部残っている箇所もありますが、ほとんど取り除けました。
磨き上げると白っぽくツヤも出てきて印象が変わりますね。

Before

After

メッキ部分。
こちらはスチールウール0000番で磨きました。
白っぽくくすんでいる部分は輝きが戻りました。

分解前

分解してクリーニング

組み上げ

テンションボルト、ラグはパーツクリーナーで洗浄しております。
ビニールのチャック付き袋に入れてシャカシャカ振って古い汚れた油を落とし、そのまま少し漬けこんでその後にふきあげています。

テンションボルトのサビなども軽く磨いてサビとり。
これは金ブラシで落としました。

↓76年のRogersのカタログ (引用 drumarchive.com)
NEW SPRINGLESS LUGS
このオーバーホールしたドラムもその型でしたが、ラグナットがスプリングで固定されているのではなく(Vintage Drumによく採用されていました)、Eリングの様なものでラグと固定されています。
カタログの説明には、「レコーディングなどのマイキングした際に、ぶんぶんいう音やガタガタ音を消します」との説明。

余談ですが、右下のSUPER X MUFFLER。
どこにでも好きなところに簡単に装着できるぜ!な取り外しタイプのミュートとの説明。
内蔵されているタイプもそうですが、このミュートならではな雰囲気のあるサウンドがあります。
これも時代を感じる一つの要素に思います!

タムホルダーパーツの下に隠れている部分。
酷く痛んでカバリングが剥がれています。
これも接着。

グリスアップ、ワックスアップして組みあげ。
クラックなどはありますが綺麗になって、雰囲気のある面構えになりました。

同じように14インチ、15インチもオーバーホールをしました。
やはり12インチと同様にカバリングにクラックがありますが、エッジやパーツは無事でした。
そして見た目も綺麗に蘇りました。

組み上げて鳴らしてみると良いサウンドです。
軽く試奏してみました。

この頃のRogersは先にもいった様な、Vintageらしさとmodernらしさを同居させているとても充実感のあるドラムと感じています。
演奏している際のタッチにもどこか力強さを感じて、今個人的にとても魅かれている楽器のひとつです。

最後に Band of GypsysなBuddy Miles!
音も良い〜
カッコエえ〜

講師紹介 森信行|プロミュージシャンが直接教える音楽教室

講師紹介シリーズ第9弾は、ドラム担当、元、くるりの初期メンバー森信行!!

森信行プロフィール

『◎徳島県生まれ、兵庫県出身                                                                                                      ◎幼少期、父親のアトリエにあったボンゴに興味をもち自由に叩き初める。           ◎小学4年のクリスマスにサンタからスネアドラムをもらう。                                   ◎高校で吹奏楽部に入部、パーカッションを担当。並行して同級生のコピーバンド       に加入。ドラムを本格的に始めていく。                                                                          ◎大学入学後、音楽サークルで岸田繁、佐藤征史と出会い96年くるり結成。98年 「東京」でメジャーデビュー。10枚のシングルと4枚のアルバムをリリース。        ◎02年にくるり脱退後フリーのドラマーとしての活動を開始。遠藤賢司、斉藤和      義、スガシカオなどのLIVE,レコーディングに参加。

現在は  DQS  サトミツ&ザ・トイレッツ Brave Stone Forest Session  うつみようこgroup フジタユウスケ 冨田麗香 UCARY & THE VALENTINE 吉野裕行   榊いずみ  玲里  PLECTRUM  Swinging Popsicle  岡本隆根  黄金の手 など様々なミュージシャンと精力的に活動中。

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今回は、ドラム講師、タナカユウキの紹介です!!

経歴

NMB48の岸野里香が結成したバンド「Over The Top」でメジャーデビュー。2枚のシングルを出し、渋谷WWWXでもワンマンライブを行い、20181月に解散した。現在は、ドラマーとして様々なアーティストのサポートやレッスンを行なっている。

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講師紹介 竹村忠臣|プロミュージシャンが直接教える音楽教室

今回は、「ドラム」「カフォン」を担当する、竹村忠臣を紹介します。

竹村忠臣プロフィール

14歳よりドラムを始める
2004
年当時在籍していたバンド「ザ・マスミサイル」でSONY MUSIC RECORDSよりメジャーデビュー
アルバム2枚シングル4枚をリリース
2007
3月脱退
不定期でツインドラムユニット「どこでもドアーズ」の活動も行う
同年4月より「スロウロリス」に加入
2009
5月解散するも、その後不定期活動
2010
1月より20173月までケネディハウス銀座のハウスバンド「スーパーワンダーランド」に在籍
2012
年「つるの剛士&SeaCandle」のメンバーとして活動開始
2015
6月「SeanNorth」に加入
2017
7 ザ・ワイルドワンズのサポートメンバーを中心に「ザ・マイルドワンズ」結成
2017
9 アコースティック編成のBANDPRB」結成
2018
4 ザ・ワイルドワンズの島英二を中心に「Cat&Dogs」結成

サポート&レコーディング歴
ザ・ワイルドワンズ、つるの剛士、杉本善徳、S.Q.F
SHAZNA
、森口博子、中井貴一、花男(太陽族)、
平山みき、セイントフォー、平川地一丁目、
クォンサンウ、コハクノアカリ、初芝崇史、
太田彩華(太田家)、藤崎結朱、AlutoALvino、夕霧(DaizyStripper)、
きみコ(nano.RIPE)、越尾さくら、かりんとう、
beat de 
美人、SAYURImaniac studio、石田涼etc…

アコースティックからビジュアル系まで幅広い人脈で多岐に渡り活躍中!!

当スクールでは、you tube チャンネルも担当中!

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竹村忠臣